100年定期(瑛作)

  

中学3年生の公民の授業も、そろそろ終盤をむかえ、各中学では「経済分野」の勉強が行われています。

  

授業の中では実際に企業側として出店する場合には、どこに出店するのが良いと思うかや、

自分で企業を選び株式投資をしてみるなど、ロールプレイング形式で実体験しながら勉強をしているようです。

  

  

経済分野での勉強の中には、「金利」についての勉強もあります。

  

例えば、銀行に預金をすると金利によって預金は少しずつ増えていくわけですが、

現在だと1年で0.002%の金利がつくわけです。

(100万円預けると1年後に、税抜き前で+20円)

  

一般的に預ける期間が長くなると、金利も高くなる傾向にあります。

10年間だと0.2%などに設定されていたりします。

  

  

私が見た中で最長のものは

旧新潟貯蓄銀行が1915年(大正4年)に募集した「超長期」の100年定期預金

  

100年間預けることで、預けた金額の339倍程度になるものです。

  

仮に100万円預けていたら3億円を超える金額になっていたわけです。

  

  

しかし、貨幣価値は現在とは大きく異なり

当時の初任給は小学校の教員で10円~20円程度

  

現在の貨幣価値は当時の数千分の1以下になってしまっているため

当時の100円(現在の価値ではおよそ100万円)を預けていても

現在では3万4千円程度にしかならないわけですね…。