受験校の決め方 (古田茂大)

まもなく、中学校3年生は、公立高校の出願が始まります。

ですから、ちょうど今、出願先を決定する懇談の真っ最中です。

あなたが以下のような場合、どのように考えますか?

A高校の受験を考えているが、今での模試の結果が悪く、合格の可能性が低い。

①A高校を受ける

②A高校をあきらめ、より合格の可能性があるB高校に変更する

③A高校に出願し、出願者数を見て、その後の動向を考える

この①~③は、最終的な結果であり、そこに至るまでのプロセスは、生徒、保護者の方、担任の先生、通われている塾によって、全く異なります。

私が以前勤めていた塾では、春のチラシに「○○高校100名突破」と記載したいので、「少なくとも150名は○○高校を受けさせよう、△△校からは、何名受けされますか?」なんていう会議が、この時期に行われていました。もちろん、僕はこの塾を辞めました。そして、今、明日成にいます。

ですから、「塾都合の進路指導」だけは、絶対にしません。

こういう話をすると①が悪と思われるかもしれませんが、そうではなく、①~③のどれであれ、決断するまでの考え方が重要です。

A高校の人数を、塾が増やしたいから→最低

A高校には、幼いころから憧れていて、受験しないと一生後悔するし、これまでもそれに見合う努力をしてきた。B高校に受かっても、心の底から喜べない→◎

など、そのプロセスは千差万別です。

ここで気をつけたいのは、「子どもの意見を尊重します。」という、保護者の方のスタンスです。

→本当に、お子さんがその高校について、自分の状況などを把握したうえで、その決断であれば、いいと思います。ただ、お子さんが、実はあまりそこまで分かっていないことは多々あります。「○○高校は・・・らしいよ」なんていう噂を鵜呑みにしないでください。高校説明会で聞いた内容も、間違いではありませんが、いい面しか普通は伝えらえていません。明日成は、実際に高校生を教えている講師が進路指導していますので、高校の実態を踏まえたうえで進路指導しています。

悩んで、悩んで、悔いのない受験にしましょう。とことん、付き合います。