歴史の先頭に(のぶや)
ちょうど1か月前の春休み期間に東北地方に一人旅してきました。(という話を何回もこする予定です。)
宮城県仙台市からスタートし、岩手県平泉→岩手県盛岡市→青森県八戸市→青森県青森市→秋田県秋田市という順で回っていきました。今日は、平泉の話です。
お恥ずかしい限りですが、始め「平泉」と聞いてもほとんどピンと来ないほど歴史については不勉強極まりない状態でした。
どうせ行くならと、予習することに決めましたが何とも歴史とはドラマチックで面白いものですね。
奥州藤原氏の勃興と滅亡の地である、平泉。
もともと映画や小説、漫画など物語が大好きな性分でしたが、まさに「事実は小説よりも奇なり」歴史こそ物語であると感じました。
また、その歴史を学んだ状態で実際にその地を訪れると、ふと目にする風景がただの風景には見えないのです。
ヒットしたアニメに登場するお店や風景の参考地を訪れる、いわゆる「聖地巡礼」
お金を払って観光するのもいいですが、知識があると今までただの道だったところが観光地になるのだからこんなに良い事はありません。
土砂降りで観光客なんて一人もいない中、凍えながら山を登ってやっとの思いで拝んだ「中尊寺金色堂」はまさに圧巻。
そりゃ金色堂って名前つけるわってほど重く輝いていました。
更に偶然にも建立900年の節目をむかえるタイミングで訪れることが出来たのは嬉しかったです。
中尊寺内には、この地を300年前におとずれた松尾芭蕉の句が刻まれた石碑がありました。
「五月雨の降り残してや光堂」
すべてを腐らせてしまう五月雨でも朽ちさせることのできない金色堂を詠んだ詩です。
雨の中、建立900年の金色堂。
歴史という地続きの、長い道のりのいちばん先頭に自分が立っているような、そんな感覚を覚える旅でした。
p.s.
点数を取る勉強とは少し違うかもしれませんが、学ぶことは本来、楽しく、感動を秘めているという事が再確認できた平泉でした。