4000週間(鎌田)
少し前に読んだ本に
「人が80年生きるとして、それが何週間であるかというと4000週間である」
と書かれていました。
人によって感じ方が違うとは思いますが、
僕は「えっ!それだけしかないの!?」と思いました。
今でもハッキリ覚えていますが、小学生の頃
先生が出すクラス通信で、
「1年でたったの40週間しか学校へ行かないこと」を知った時は衝撃でした。
「一週間がぐるっと40回分学校へ行っただけで1年が終わり? もっと長いはずだ!!」
※実際には、ひと月が約4週間なので、
踏み込んで計算すれば1年も80年も何週間あるのかは簡単にわかります。
しかし、残り何週間か?という計算までは及びにくいということも意味しているかもしれません。
その本の要点の一つでもありますが、
1人の人間がもつ時間の中であれもこれも詰め込むことは難しい!
そのことをまずは受け入れて、下手な希望(例:まだまだ時間はある♪)
を持たないことが重要であるという。
勉強について言うと、例えば大事な受験までに残された時間を(逃げることなく)ハッキリと意識し、
その上で、「あれもこれもやりたくなって気になる!」という自分をこらえて(あれもこれもはできない!から)、
「今、自分にできること」に集中して取り組むことが重要なのだと思う。
ぼくの好きな村上春樹さんは、20代を自分で開業した飲食店で朝から晩まで働いて過ごし、
ふとしたきっかけで小説家になってからは、朝集中して執筆するために就寝時間を徹底したそうです。
そうすると必然的に周りから「彼は夜の付き合いが悪い・・・」となるのですが、
その際に次のようなことを言っています。
「人生は限られている。その中であれもこれも得ようとすると、
かえって人生が焦点を欠いたものになってしまう。」
村上春樹さんにとっては、本を読んでくれる読者こそ最優先すべきだと考えていたそうです。