街の形・・・

 

 能登半島地震から約40日が過ぎ、街は徐々に

ボランティアの受け入れも進んで参りました。

東日本大震災の時もそうでしたが、フレーズは、

刻一刻と変化して参ります。未だ上下水道は、

復旧が待たれる状況ではありますが、それも

徐々に使える場所が拡大しております。

 

 そこで難しいのが、復興後の街つくりです。

今回、1次避難所から2次避難所への移動も、

ペットや盗難の心配等で、なかなか進みませ

んでした。やはり住み慣れた場所がいいという

お年寄りも多かったですね。ネットニュースを

見ていると、東日本大震災の際も、あれだけの

津波でしたが、住民調査では、約半数以上の

方が、元の場所に戻りたいと答えていました。

その意向を組んで、行政も「元に戻す」を前提

とした復興に注力をし、人、物、金をつぎ込んで

いったのですが・・・。現実的に、1割の人

しか帰ってこなかった町もあります。感情や

思い入れがあるなか、住み慣れた町を離れる

決意は決して容易ではありません。

しかし、この少子化のなかでの震災は、少なく

ともその勢いを加速することはあっても、

減速にはつながりません。本当の意味での

判断のフレーズとなって参りますね。