私立大学は何校ぐらい受験する?(古田茂大)

南山大学の受験ももうすぐ終わり、東海地方の大半の私立大学入試は、メインの一般試験が終わろうとしています。

ところで、次ような質問をよく保護者の方や生徒からされます。

「私立大学は、どれぐらい受けるべきですか?」

今さらですが、来年度以降のために、お答えしたいと思います。

まず初めに、岐阜県の場合、中学生は私立高校を多くて2校、大半の方は1校しか受験されないのが普通です。

大学受験の受験回数は、その感覚とは、大きく異なりますのでご注意ください。同じ大学や学科を複数回受けられます。

それらを踏まえ、私なりに回答させて頂きます。

①今までの模試の結果などから、チャレンジ大学、実力相応大学、滑り止め大学の3段階に分けましょう。

・チャレンジ大学・・・不合格の可能性の方が高いが、どうしても受験したい大学(模試でD判定以下)

・実力相応大学・・・チャレンジ大学よりも、レベルは落ちるが、合格したら通いたい大学(模試でB~C判定)

・滑り止め大学・・・それほど通いたくはないが、何回受験しても、必ず合格する大学(模試でA判定)

②保護者の方が予算を決める。

・一般試験(前期試験、A方式など名前は様々)・・・35,000円・私立大学独自の試験

・共通テスト併用(プラスなど名前は様々)・・・25,000円・共通テストの結果と私立大学独自の試験の両方の結果から判断される

・共通テスト利用・・・15,000円・共通テストの結果のみで判断され、改めて受験しに行く必要はない。

③①②を踏まえ、回数を決める。

・チャレンジ大学・・・おそらく共通テスト利用は合格基準に届かないと思われるので、受験するなら一般試験で回数は少なめ。

・実力相応大学・・・手厚く受験したい。しかも受験日が複数ある場合、極力複数回受験する。去年と入試の傾向が変わることはありますが、その年で傾向が変わることはないので、初日に受験し、ある程度、その年の傾向を把握したうえで、受けられます。また、大学によっては、複数回受けると受験料が割引になります。苦手科目があってもいいので、2~3科目得意な科目がある場合は、共通テスト併用or利用もあり。

・滑り止め大学・・・予算と労力を抑えるなら、できれば共通テスト利用で受験したいところ。ただし、マークミスなどの可能性もあるので、一般試験も1回は受けるべき。


まとめ

チャレンジ大学を1校、一般試験で1~2回→3.5万円~7万円

実力相応大学を1~2校、一般試験で2回ずつ→7万~14万

滑り止め大学を1校、共通テスト利用と一般試験1回→約5万

合計 15.5万~26万

さらに国公立大学を受験する場合は、上記の金額に、私立の合格を抑えておくお金が約25万ほどかかります。

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