歴史とは?

 

 現在、私は、中学生に社会と英語を教えております。

特に社会では、歴史を教えるのが好きでありますが、

この「歴史」というのは、本当に重要で、同時に難しくて

宝の山と同時に無機質でもありますね。そもそも、

社会の歴史の教科書って、全ての教科書のなかで、最も

やっかいだと思っております。

 

 歴史を単なる事実の連続と考えては、本当に無意味な

気が致しますね。なぜ、その事件が起こったのか?その時、

どんな思いでその事件を起こしたのか?何を願って、

何を叶えたくてそうしたのか?こんなことを考える事が、

まさに歴史の勉強の意味であり、本質な気が致します。

しかし、ご存知の様に、時の権力者は、都合の良いように、

その歴史を書き換えます。教科書に載っている事さえ、

本当かどうかは検証できません。実際に、この現代でさえ、

一つの事件には、双方の主張がぶつかり、その真相までは、

実は分からないことが多いのに、それが資料が乏しい過去

なら尚更です。

 

 ただし、だからこそ過去に思いをはせる経験を是非、

子ども達にもしてもらいたいと思います。それはある種、

妄想でも陰謀説でも構いません。そういう訓練が、きっと

今の生き方に通じるはずだと思い、いつも教えている

つもりです。