新課程共通テスト(瑛作)

  

先日、各高校で2年生を対象とした「ベネッセ大学共通テスト模試」

いわゆる“進研マーク模試”が行われました。

  

現高校2年生は、今年の共通テストとは異なり

新課程での共通テストの初回となります。

  

これまでに、試行問題などは大学入試センターから発表されていますが、

実戦模試として臨むのは、高校生にとっておそらく初めてではないかと思います。

  

試験後に生徒に問題を見せてもらいましたが、

形式として現在と異なる部分が多くあり、今までとは違った対策の必要性を感じます。

  

2025年度大学入学共通テスト

主な変更点

①国語

・「現代文」の大問数が2→3つへ増加

・「古典」の配点が100→90点に減少

・試験時間が90分に10分延長

  

②数学

・数ⅡBにCが追加

・数B「数列」「統計的推測」、数C「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」から3項目選択

・試験時間が70分に10分延長

  

③地歴公民

・「○○探究」などの科目変更に伴い、探究活動を意識した内容の出題

・「歴史総合」「歴史総合」「公共」など50点満点の科目を新設

  

③情報

・「情報Ⅰ」を新設

  

このように、問題形式だけでなく、試験時間や科目数など様々な面で、受験生にとっての負担が増加しています。

  

  

今年度の共通テスト受験者は、1992年以来32年ぶりに40万人台となり、毎年減少傾向にあります。

  

年内の総合型・推薦型で、確実に合格を勝ち取りたいという傾向が強く、

最近では半数以上の受験生が年内に受験を終えるケースが増えていますが、

新課程共通テストの負担増により、「共テ離れ」はさらに加速するかもしれません。

  

  

総合型・推薦型で合格を決めるためには

「高校3年生、受験生になってから本気で勉強!」

では、なかなか難しい面があります。

  

現学年最後の定期テストが近づいてきていますが、

高校1・2年生の定期テストの段階から、大学入試を見据えた行動が不可欠です。