宿題を廃止した学校の行く末(古田茂大)

今年度より、宿題を廃止した愛知県の布袋中がメディアで取り沙汰されていますね。実は岐阜県の一部の学校は、すでに以前から宿題を廃止しています。そして、明日成羽島校の近隣小学校も、例外ではなく、自主学習という形をとっています。

生徒自らが考えて行動できるようにという文科省の方針に準じたものらしいですが、はっきり言ってひどい方針だと個人的には考えています。実際に、前述の布袋中では、学年の成績が落ち込んでいるデータが出ています。

生徒の主体性を尊重することの重要性も理解できますが、ある程度強制した課題は、基本的な学力や忍耐力を身につけるのに、必要不可欠です。全員への課題がベースで存在し、それ以上は自主性に委ねればいいと思います。

かなり自分をコントロールできる人間でないと、「遊びたい、眠たい」などの欲を律して、学習することは難しいのではないでしょうか。

明日成では、記憶の定着を図るため、宿題は出していますし、明日成に限らず、だいたいの塾で、宿題はあると思います。ただ、子どもたちが大半の時間を過ごすのは、学校です。そんな学校教育が、子どもたちの学力を下げる方向に進んでいることが、不安でなりません。

次の記事

ロコソラーレ?