勉強法について、(正木校)

 遅い中学でもそろそろ、前期中間テストが、

終了しつつあります。高校でも同様に、前期

中間テストが今週中ぐらいで、だいたい終了

となります。1年生においては、初めての定期

テストとなり、戸惑いも多かったかも知れません。

 

 よく文科省などの教育指針やネットニュース

などで、「丸暗記」に対する否定的な意見が

目にとまります。「創造力」とか「考える力」とか

の語彙は、何か肯定的な印象を与えます。

しかし、正直これは大いなる落とし穴があります。

知らない初めて見る言葉は、絶対に乗り越え

られないのです。例えば、明日成では漢字検定の

ための学習もしています。小6生の受験する

漢字検定5級の読み問題で、

・製鋼技術  ・孝養を尽くす  ・胃下垂

などが出てきます。これらは普通の小6生には、

全く馴染みがありませんし、漢検の勉強をする

ことで、人生初の語彙に出会うのです。そこで、

まずは暗記することが必要となります。

 これは日本語の一例ですが、英語の単語など、

まさに「人生初」が連発します。その人生初に

出くわした時に、理屈は置いておいて、まずは

飲み込むことが必要となります。そこには、

どうしても「丸暗記」の力を要するのです。

 

 これは仕事でも多分同じです。新人に対して、

創意工夫を促してもなかなか意見は出ません。

現在その仕事のシステムが出来上がっているのは、

必ず先人からの工夫や意図があっての事なの

です。まずはそれを飲み込んでから、無駄や効率を

認識することとなります。

 

 初めて習う事は、その人の能力を広げるという

意味でとても貴重です。今までの人生で知らない

ということは、それを踏まえて次があるのです。

そういう意味で、人生初≒丸暗記を楽しめれば

学力は向上しやすいですね。丸暗記≒苦痛を

強調してしまうと学ぶことが嫌になりがちです。