アクシデントは・・・、

 先週の金曜日は、日本各地で大雨となり、全国的には、

何人かの被害者も出ております。交通機関にも多くの

乱れが生じテレビやネットなど、様々なメディアでも、

その様子が取り上げられました。被害にあわれた方には、

心よりお見舞い申し上げます。

 

 しかし、ちょっと視点を変えて、私たちの校区にある

3つの中学校の修学旅行についての話題です。この3つの

中学3年生は、折しも修学旅行の最終日で、金曜日に、

岐阜に戻ってくる予定でした。しかし、状況は、3つとも

大いに異なるものとなりました。

Aの中学は、当初新幹線での帰宅予定なのを、天気予報など

の情報収集により、急遽バスをチャーターして、バスにて

無事ほぼ定刻どおりに帰宅出来ました。

Bの中学は、東京駅で足止めの新幹線泊となります!!!当然

帰宅は、翌日の夕方となりました。

Cの中学は、急遽ホテルを予約出来ました。そのホテルで、

1泊した後、B同様、翌日の遅い時間に帰宅となりました。

 

 3つの中学とも特に大きな問題はなく、無事ほとんどの

生徒が帰宅することになったのですが、実はA中学の生徒は、

多くの方が「ガッカリしておりました」。BやCの中学を

羨ましく感じていたのです。非日常的なアクシデントを

欲する気持ちはよく分かります。ただし、それは無事で

あるという前提条件が必要です。その条件をクリアすれば、

「その時は大変でも、後に笑い話になる」という事は、

よくあります。しかも、その時はかなり大変な思いがあり、

周囲も不安にさせます。

 

 単に不謹慎という言葉ではなく、本音ではありますが、

大人やマスコミは、混乱事を惨事として扱います。被害者

意識に目を向けます。しかし、何十年後かの彼らの同窓会で、

語られるのは、どちらなのかなぁと感じたりもする出来事

でした。