「言葉の力」①(瑛作)

  

保護者面談などでよく聞く悩みとして、「なかなか本を読まない」というものがあります。

特に小学生や中学生などの年齢が低い子の保護者から、そういった悩みを聞くケースが多いように感じます。

  

  

昔は小学生の宿題の定番だった「音読」も、どうやら定番ではなくなり、

あまりそういった宿題の存在を聞かなくなりました。

  

  

小学校高学年になると「自主学習」のみが宿題となり、ノートの決められたページ数分、

自分で考えた内容を取り組んでいくスタイルのようです。

  

  

  

おそらく塾の授業スタイルとしては珍しいと思いますが、

私の担当している科目(英・国・社)においては、生徒たちが音読する機会があります。

  

なぜ音読をするかというと、生徒の「言葉の力」をこちら側が把握することができるから、という点があります。

  

  

私の思う「言葉の力」を簡単に説明すると

「文章を読んで理解し、自分なりに表現できる力」といったところです。

  

  

安易な表現になりますが、

「言葉の力」がある子は、努力すればするほど結果につながる。

「言葉の力が」弱い子は、頑張っているのになかなか結果につながらない。

こういった傾向にあるように感じます。

  

  

「言葉の力が」弱いというのは、

例えば「教科書や問題に書いてある内容がいまいち頭に入っていない」

「教科書、問題の意味が分かっていない」という状況に陥ることです。

  

授業中の音読の場合、実際に音読をさせてみると

・そもそも漢字が読めない

・日常で使わないような言葉がうまく発音できない

(なにか変な発音、切り方になってします)

・言葉を読み飛ばしたり、勝手に変えたりする

などの傾向があります。

  

  

この「言葉の力」のやっかいなのは、単に調べることや、質問することではなかなか強化していくことが困難な点です。

「言葉の力」を養うには、日常生活での会話などの言語体験が大きな役割を果たしています。

  

  

では日常でどう養っていくべきなのか。

これをまた次回書きたいと思います。