英語力って?
全国の公立中学・高校生で、英検3級相当以上の英語力がある
中学3年生の割合が49.2%、英検準2級相当以上の高校3年生は
48.7%だったことが17日、文部科学省の2022年度
「英語教育実施状況調査」で分かった。
というニュースがネット記事であがっておりました。因みに
文科省のサイトで調べてみると、岐阜県は都道府県の順位で、
中学生は4位!!! 高校生は34位!!! という結果になって
おります。
ここでは、「英語力」=英検 という前提で語られております。
それしか無いと言えばそうですが、はて?これがどうなのでしょう?
小学生の高学年から高校生をみさせて頂いている私が思うに、
日本人の英語力のなかで、単語力やREADING力は、決して低くは
ないと思っております。しかし、それは限られた印刷されたような
文章に限ってであります。会話レベルの単語力とか語彙力、又は
日本人でもそうである様に、スラング的な表現は、指導に重きが
おかれておらず、またテストに出題もあまりされません。
例えば、先のWBCで大活躍のヌートバー選手のインタビューなど
が、日本人の最も苦手な英語の分野で、英検は出来ても聞き取ること
が全く出来ない方が多いのです。ただし、活字にしてもらえば、
容易く理解は進むのですが・・・
そうなんです、このポイントが肝心な気がしております。
小学生から英語を学び、高校生又は大学生まで英語を学んでも、
日本人は話せるようになかなかならない、とか聞き取れないとか
言われて久しいですが、そこを目指す英語教育になっていないのです。
どうしても細かな文法に走りがちです。最後に例示をひとつ!
同じく、WBCで時の人になった、ヌートバー選手のお母さん!
彼女が、ヌートバーが活躍した試合の後、彼に送ったメッセージが
「Way to go!」だったそうです。日本の教育上これは、ほとんどの
中学生が「行くべき道!」と訳すと思いますが、実際の意味は、
単に普通の会話中の「やったね!」です。この使い方は、英検にも
ほとんど出て来ません。