本日は、お日柄もよく(のぶや)
人生でベスト5に入る小説と出会いました。のぶやです。
ブログのタイトルでもある「本日は、お日柄もよく」という原田マハ先生の小説です。
みなさんはこんな経験ありませんか?
友人の結婚式。相手方の会社の上司のスピーチ。定型文で聞き飽きてるし、なんといっても長い。。
主人公の二宮こと葉は、そんなスピーチのさなか、睡魔に勝てずガシャン!目の前のスープに顔から突っ込んでしまいます。
急いで会場から飛び出し、着替えてから会場に戻ると、また別の人のスピーチが始まるところ。
会場も、もちろん、こと葉もスピーチに期待なんかしていなかったですが、それが、こと葉の人生を変えるスピーチとの出会いだったのです。
と、あらすじはこんな感じなのですが、何がよかったのか。
ずばり、各場面でされる登場人物のスピーチです。
私はこのスピーチを聴いているのではなく読んでいます。文庫本に音声読み上げ機能はついていませんから。
なのに、登場人物の息づかいや間が、聴衆の熱気や感動が伝わってくるようでした。
文章表現でここまで読者を引き込んでしまう原田マハ先生の技術、魅力的な登場人物とスピーチ、物語構成と情景描写。
どれをとっても一級品です。
そして何より、今の自分に響くスピーチがこの物語の中にあるはず。
勇気が欲しい人に特におすすめです!
p.s.
文科省の調査によると、おうちの蔵書数と子どもの学力には少なからず相関があるそうです。
本が多ければいいという事でもなさそうですが。
私の実感としても読書習慣がある子は、比較的点数がとれる気がします。