少し前の話になりますが(のぶや)
少し前の話になりますが、8月に後輩の結婚式に参列してまいりました。
この後輩は実家が一番近い、地元の後輩で、明日成の縁を通じて大学生の頃に仲良くなりました。
そんな彼からあるひLINEが。
「ぜひ、のぶやさんに結婚式のスピーチをお願いしたいです。」
数多くの友だちを祝福してきた私も、スピーチの経験はなかったので、その話をいただいたときは驚きが大きかったです。
ですが、後輩の頼みと合っては、断るわけにはいきません。
即答で「まかせろ。」と返信しました。
それから1か月間は原稿づくりと練習の繰り返しです。
幸い、私には結婚式のスピーチの教科書である、原田マハ先生の「本日は、お日柄もよく」という小説を持っていたので、まずは読み返し自分なりに仕上げていきました。
小説内で出てくるスピーチの極意十か条
- スピーチの目指すところを明確にすること。
- エピソード、具体例を盛り込んだ原稿を作り、全文暗記すること。
- 力を抜き、心静かに平常心で臨むこと。
- タイムキーパーを立てること。
- トップバッターとして登場するのは極力避けること。
- 聴衆が静かになるのを待って始めること。
- しっかりと前を向き、左右を向いて、会場全体を見渡しながら語りかける。
- 言葉はゆっくり、声は腹から出すこと。
- 導入部は静かに、徐々に盛り上げ、感動的にしめくくること。
- 最後まで、決して泣かないこと。
(引用:本日は、お日柄もよく(徳間文庫)、原田マハ著)
地元枠、唯一の出席で、誰も知らない会場の中、5分間、スピーチをやり遂げてまいりました。
後輩は、そんな私の姿に涙してくれていました。
ご友人、ご家族のみなさまもあたたか雰囲気で聴いてくださり、会場からは「今まで聞いたスピーチの中で一番良かった。」というこの上なくうれしい言葉が聞こえてきました。
間違いなく、私にとっても記念すべき日になりました。
少し前の、素敵な日の話でした。
p.s.
ちなみに、話し出しは「みなさんは、漢字の高いの語源、ご存じですか??」です。(笑)