大阪市の判断(藤江)

こんにちは、明日成穂積校の藤江です。

都市部では連日コロナ感染者の急増に苦しんでいるようですが、

テレビをつけるとオリンピックの華やかな報道が目に飛び込んできます。

この空気感のズレには大きな違和感を感じます。

今までの感染者増加数の比ではないほどの強烈な増加の仕方をしている現在、

確かにオリンピックを通してスポーツの素晴らしさや感動を味わっていますが、

「盛り上がるな」「観戦も声を出すな」はさすがに無茶だと感じます。

都市部での感染増加にどれほどオリンピックの影響があるかは分かりませんが、

オリンピックによって解放感や非日常感を生み出している事は間違いないように感じます。

そんな中、大阪市の松井市長の決断は個人的にはかなり支持しています。

「緊急事態宣言下でも修学旅行を実施する」

賛否両論起きることはもちろん承知の上での決断でしょう。

それよりも子供達の気持ちをしっかりと汲んだ上で、思い出を作ってあげたいとのことです。

本当にその通りだと思います。

大人にとっての一年は、今回のオリンピックのように延期して来年やれば良い、とできます。

しかし、子供にとっての一年は今しかないのです。

来年もう一回中3をやって修学旅行をやれば良い、とはできないのです。

僕も本当にずっとその思いで、あれやこれや子供たちを楽しませるよう挑んできました。

そのほとんどは上手く実行できずにコロナ明けを待つこととなっており申し訳ないですが、

その根幹にあったのは、「子どもたちの今は今しかない」という部分です。

それが中1であろうと中2であろうと、

今このメンバーでこの年齢で行事をやる事に意味があると思います。

先日中2のK君が言っていたことがとても印象に残っています。

「今年のこのクラスでの思い出を作る事に意味がある」

大人の社員旅行とは違うのです。

子供達には今まで散々我慢をさせてきました。

しかもオリンピックは強行して、感染者を急増させています。

その結果緊急事態宣言でまた子供たちの楽しみを奪っていきます。

もう我慢をさせるのはやめよう、といった趣旨の決断かと思います。

行き先が「岐阜」になっている学校もあるようです。

暖かく迎えて、最高の思い出作りに協力してあげたいなと思います。

一生の思い出に残る修学旅行になると良いですね☆