偏差値の重要性(正木校)
今更でありますが、偏差値という指標はとても有用です。
最近、高校生の履修科目にも「統計」という科目が重要性
を増しております。中学生の数学にも取り入れられており
ます。平均点も一つの重要な指針ですが、偏差値はそれより
かなり正確に全体における自分の位置が把握できます。
ここでは、細かな偏差値の説明は省きますが、つまりは
平均点と同じ点数をとると、偏差値が50となります。偏差値
が60となるのは、上位16%です。100人の学年で、偏差値が
60だったら、順位が16位ということですね。因みに、
偏差値が70なら、100人中では2位となります。このあたりは
比例していないので、偏差値が分かり難い原因かも知れません。
理論上は、偏差値が80以上もありますが、直接見ることは、
あまりないかも知れません。下位も同様で、偏差値が40なら、
100人中84位、偏差値が30なら、100人中99位となります。
現在の教育的に、公立小学校で、生徒の偏差値を提示する
ことは皆無です。運動会の順位すらつかない時代ですので、
当然かも知れません。中学校でも普段の定期テストで、
偏差値が示されることは稀で、中3生になって実力テストを
行って初めて示されることが多いです。
しかし、結局受験の際には、順位という指標が必要となります。
偏差値とは統計的な順位のことなので、自分の位置を知る
良い材料なのです。同じ、80点のテストでも、平均点が80点
なのと、平均点が50点なのでは、当然評価が変わります。
自分の位置を隠すことが、良いかどうかは、教育的方針も
ありますが、判断が分かれるところじゃないかと感じます。