○○の秋(鎌田)
まだまだ日中は暑い日もありますが、朝晩はすっかり涼しくなってきて秋を感じます。
タイトルの○○に入る言葉がいくつかありますが、
やはりスキマ時間を見つけて『読書の秋』としたいなぁと思います。
つい先日、今年のノーベル文学賞受賞者が発表されましたね。
ちょうど中学1年生授業の休み時間のタイミングでの発表で、
生徒たちにその話を振ってみると、よくわけもわからないままに盛り上がってくれました(´_ゝ`)
日本においては「今年こそは村上春樹が受賞か??」と、もう何年もの間、毎年毎年やっていますが、
当の本人は本当にそこに興味関心はないようで、周りがひたすらにはやし立てています・・・
それはさておき、なにを隠そうぼくも村上春樹さんが大好きです。
しかし、ちょっと変わっているのですが(意外とそういう人もいるのかもしれませんが)、
ぼくは村上さんのいわゆるメインで執筆している物語にはどうも苦手意識があり、
主に好んで読むものはエッセイや紀行文です。
物語の方はいくつか読んだことは読んだのですが、基本的にわかりやすい終わり方というのがないので、
どのような心持で読んでよいのかをどうしても考えてしまいます・・・。
その点、エッセイや紀行文はノンフィクションでかつ本当に読んでいて気持ちがいいので、
出版されているものはほとんど読んでしまいました。
といってもまだ未読のものもあります、先日書店に立ち寄ると、
「これを読んでいなかったな!」というものがありました。
文章は見開きで完結するタイプでスッと読めてしまいます。
一番後ろに刊行年がありましたが、思った以上に古く昭和61年11月とありました。
なんとぼくが生まれる一か月前でした。
それなのに古さを全く感じさせないのはやっぱりすごいなと思います。
塾の休み時間に、よく静かに読書をする生徒がいるのですが、いいなぁと思います。
あと、電車の中でほとんどの人が携帯電話を見ている中、
ポツンと文庫本を読んでいる人を見るのもなんだかいいです。