3月は・・・

 

 私は、この業をすでに30年以上の間、続けております。

ここまで続けられたことにも大いに感謝しておりますが、

ただしこの仕事は、いつも必ずハッピーエンドとなるとは、

確定していない教育の仕事であることは、痛いほど味わって

参りました。受験には、合格と不合格の2択しかありません。

 

 この不合格という判定が、それ以降の子ども達の人生に

おいて決してすべてを否定するものではなく、あくまで

その途中経過にしか過ぎないことも知っております。

しかし、まだまだ完成された大人ではない子ども達にとって

この判定が決して小さい事ではないこともまた熟知して

いるつもりであります。

 

 逆に合格ですら、必ずしもそれ以降の順風を保証は

致しません。高校や大学において、途中で挫折することも

多々あります。すべてが経験であり、学びなのですが、

それをどう一人一人が解釈して、糧にするかはやはり、

その個人によります。ただし、この仕事を始めて以来、

やはり心から合格を願う気持ちは、揺らいだことは、

ありません。3月は、そういう季節ですね。