目的がずれている(川口)

手段と目的がずれてしまうことってありますよね。

塾講師としてよく聞くのは、

「ノートを綺麗にとりすぎる問題」です。

本来、生徒の目的は、

・授業の内容を理解すること

・テストで点数を上げること

で、手段が、

・ノートを綺麗に書くこと

になると思います。

でも、いつからか

手段と目的がずれて、

ノートを綺麗に書くことが目的になり、

手段が「カラフルなペンを使う」になってしまいます。

それを懸念して親御さんが、

「綺麗に書いても頭に入っていない」とコメントされます。

確かにその通りだと僕も思います。

こういう場面に出くわした時にどういう声掛けをすべきなのかは、

いつも考えさせられます。

一生懸命ノートまとめをしていることは確かです。

子供からすると「勉強している」という意識なのだと思います。

それなのに指摘されてしまうと、

勉強していたのに否定された気分になり、

ノートまとめすら嫌になってしまう可能性があります。

こういうリスクを伴うので指摘することは容易ではありません。

僕もまだ全然うまくできませんが、

まずは綺麗なノートを認めることが大事なのだと思います。

勉強に向かわないよりはマシという、

後ろ向きな解釈と捉えられるかもしれませんが、

そういう気持ちがないと否定的な感じで

指摘してしまいます。

手段が目的になっている子を見ても、

まずはそれを良しとして、

“さらにステップアップするには”という、

指摘ではなく助言をできるといいのだと思います。

書きながら僕も反省しています。

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