後悔の想像(川口)

この時期、高校生は推薦の合格発表があります。

長良校からも合格した生徒がいます!

本当におめでとう。

ガッチリと握手をさせてもらいました。

ここ2年は高3をメインで進路指導している訳ではありませんが、

それでも握手の瞬間ってなんかウルっときますね( ;∀;)

合格って最高ですよね。やっぱり一番いい瞬間です。

 

 

問題はここからです。

受かった生徒はもう大丈夫なんです。

あとは残りの高校生活を満喫して、

春になったら大学生になって、楽しくやってくれればいい。

 

 

残る生徒からしたらたまったもんじゃない。

 

表面上、もちろん祝福はします。

心からしているかもしれませんが、

正直他人を祝っている時間なんてないんです。

それが本音だと思います。

仲間が減るというのは不安を増長させます。

共に戦ってきた仲間が減れば心細くもなりますよね。

 

 

だからこそ僕は高3の進路指導において、

この場面を想像させます。

 

 

大学入試は様々な種類があるので一概には言えませんが、

基本的には国公立大学を目指すということは、

いくら内申があっても私立の推薦を蹴るということです。

だからこそ事前に、

「今ここで、国公立で勝負するということは、

 仲間が推薦で大学を決めて遊びだす中、

 自分は勉強し続けるということだぞ」

と伝え、

できる限り「後悔」を想像させます。

 

 

どちらの後悔の方がまだマシか。

 

 

後悔をゼロにすることはおそらく無理です。

やはり何かしら感情が動きます。

 

 

・指定校推薦を諦めて、国公立を受けると決めたものの、

国公立に落ちた時に「やっぱり推薦を受ければ良かった」

という後悔

 

 

・国公立を諦めて、私立大学に進学した時に、

「やっぱり国公立挑戦してみれば良かった」

という後悔

 

 

色々な後悔を事前に伝えて想像させます。

これには意味があって、

こうやって仲間が減った時に、

ネガティブになった生徒に向かって、

 

 

僕が

「あの時、お前が進むと決めた道じゃないか!」と

言うためです。

 

 

後悔を想像させて、

生徒自らに道を選択させます。

その時に絶対に誘導はしません。

 

 

だからこそ、

生徒はこういう時期に自分の信じた道を歩むしかないと

覚悟が決まるのです。

不安が高まるのもこの時期ですが、

覚悟が固まるのもこの時期です。

 

 

やるしかないんだ。

乗り越えろ。

もう少しの期間、耐えろ。

 

 

あ、「誘導はしません」って書きましたけど、

嘘ですね。

 

「もー決めれないので、先生が決めて下さい」と言われると、

生徒の心を読んで、

「絶対に○○大学を目指せ!!!」ってめっちゃ誘導しますね(笑)

失礼しました。