少年の覚悟に本気で応える(川口)

今日はある少年(明日成の生徒)の話をしたいと思います。

まず昨日、

「定期テストの点数が下がったので、

 なんとかしたいんだけど、

 どうしたらいいのか分からないので、

 一緒に作戦考えてくれませんか?」

と相談しにきました。

少年は中年生です。

次のテストで点数が取りたいという思いをぶつけてくれました。

この気持ちに応えないはずがありません。

30分みっちり話をしました。

でも、

話しながら僕はすごく反省しました。

なぜ反省したのか理由を述べます。

少年はこれまでの定期テストの勉強において、

僕が作ったカリキュラムを隅から隅まで、

誰よりも真剣に取り組んでくれていました。

思い入れがあるのか分かりませんが、

あんなに自己管理(プリントの整理など)が

できない少年がなぜか、

これまでの自分が取り組んだカリキュラム表は

捨てずにカバンの中に入っています。

僕がやろうと提案したことについては

完璧にやっている訳です。

さらにそこからプラスアルファで

別の問題集やプリントを解いたりしています。

つまりこちらがたてた計画を完璧にこなしているにも関わらず、

点数が下がった訳です。

野球でいうところの、

キャッチャーだ出したサイン通り、

球種もコースも狙った通り投げたにも関わらず打たれた場合、

責任はピッチャーではなく、

キャッチャーにあるということになりまして。

この場合キャッチャーが僕で、

少年はピッチャーです。

少年からすれば、

「要求通りに投げたけど打たれたじゃないか!

 もっと考えてサイン出してくれよ!」

といったところだと思います。

だから僕は反省している訳です。

ここですごく大事なことは少年が

一切手を抜いていないということです。

もし、少しでもできていないことがあったり、

オリジナルの方法でやったりしていれば、

ここまで僕は反省していなかったのだと思います。

よく世の中では、

「言われたことしかできない部下」と揶揄されていますが、

言われたことを完璧にやりきることで、

指示を出した方は自分に責任を感じるのです。

少年が素直だからこそ、

今僕は少年の点数をどうやって上げればいいのか、

自分事として考えている訳です。

このピッチャーは俺のサイン通り投げてくれる。

俺が出すサインを間違えると打たれる。

考えて、考えて、考えてピッチャーにサインを出す。

そんな感じです。

新たに3つの作戦を提示しました。

作戦開始1日目の今日、

「どう、今日は作戦実行できた?」と聞くと、

それはもう完璧にこなしていました。

言われたことを素直に実行することで、

相手を本気にさせることができるみたいですよ。

前の記事

変わる大学入試について

次の記事

進路相談会(ogawa)