宿題の効果について

 最近、Twitterなどで、アメリカのクーパー教授の

論文訳が話題となっておりました。学生にとっての

永遠の課題である、、、「宿題」の功罪がテーマで

ありました。実際に学習塾講師として、30年以上の

私は、保護者からのこの宿題に関するお話は、幾度

となく携わって参りました。

「宿題をやりなさい」

「宿題は終わったの?」

「宿題を出して下さい」

etc

 

 勉強を小学生から高校生までの内容として、

狭義で定義するならば、やはり学校や塾で、

この宿題というのは、大きな要素であります。

例えば、生涯教育や大人の資格試験のための

勉強は、むしろ宿題という発想よりは、目標の

ための勉強であり、過去の問題に照らして、

どれくらいの習熟度かを自分で判断して、

不足を自分で補うという勉強法になるのが

一般的ですね。

 

 高校3年生の大学受験は、割とこの形が

近いかも知れません。しかし、小学生において

は、私立中学入試以外は、この目標というものが

存在しません。中学生では、小学生よりは、この

目標意識が高くなり、中学3年生となると、最大

となります。高校生になり一旦落ちることもあり

ますが、高校3年生が最大となります。

 

 そこで大人の様な目標意識を持っての勉強と

なりにくい学年に、宿題という課題が登場する

事になります。そもそも知らない事を習い続ける

今の教育課程においては、習った事の定着は、

大きな課題ですね。宿題には色々な側面があります。

日々の新しい知識の定着だけでなく、少し範囲の

広い単元における復習や、広範囲における応用的な

問題の習練もあります。

 

 ただし、どういう宿題であれ、その取り組み方で、

効果が全く異なる事も目の当たりにしております。

大切なのは、どう宿題に向き合うか?だと感じます。