変わる大学入試について

 先日、毎日新聞のネット記事にも掲載がありましたが、

入学定員の半数超は「推薦組」、進路めぐり一般入試組との間で教室もやもや 変わる大学入試(産経新聞) – Yahoo!ニュース

世の中の流れの変化に応じて、大学入試も大きく様変わりして

参りました。共通一次最後の受験生である私は、仕事の生業として

センター試験や共通テストなどを通じて、その変化を見て来た

世代であります。

 

 具体的な例でよく話題に上がるのが、「若者の自動車」に

対する考え方であります。バブル真っ最中の昭和世代は、

自分が乗っている自動車がそのステイタスの全てのような

時がありました。また、そんなスピードを出すような道路は

ないにも関わらず、凄いスポーツカーも注目された時代です。

しかし、現代の若者にその感覚は全くありません。むしろ、

「動けばいい」「移動手段」という方の方が多いのではないで

しょうか。

 

 大学選びも上記の記事にあるように、意識の違いは歴然です。

具体的な職業につながる資格が取得できる大学においては、

その偏差値や有名度よりも通い易さや授業料を取る傾向が強いの

は事実です。そもそも特に私立大学の入学難易度は、大きく

変化しています。これは文科省の政策が大きいですが最近の7~8

年の変化は著しく、昭和の親世代の感覚とは全く異なります。

国公立大学が大変なのは、昔から変わってはいませんが、それでも

推薦等で一発勝負でないことも多くなってきました。

 

 変化が悪いわけではありません。必然なのだと思います。ただ、

その変化に追いついていく、「ブラッシュアップ」が大人側に

出来ないと世代間の共有が難しいのだと感じております。何が

良いかの価値観の多様化にも伴い、「更新」はいつも意識したいと

思っております。