勉強するってどういうこと?

学習塾を生業としている私でありますが、たまに思うのが上記の

テーマであります。「勉強するってどういうこと?」

最近大学入試の共通テストでの数学の問題の出題について、

「不適切」であるという意見が出されました。つまりは、

大学を受験する上で学力を計るテストとしては適していないと

いうことでありますが。そもそも「学力とは?」という問いは

非常に難しいものがあります。

 

社会的な制度として入試というものがあります。その前提に、

教科の指導要領というものが示され、教科書がつくられ、

それに即した設問が出ます。それに答えられれば、概ねは、

「学力がある」と判断されますし、ただしあくまで相対的に

定員に対して受験者が勝っていれば、上位の点数順に、合格

と判断されます。

 

当然受験者は、合格したいので、合格するための最善を尽くし

ますが、この最善を尽くす方法は、『過去に出題された問題』

と同等なレベルという前提で対策します。なぜなら受験科目

にそぐわない勉強には意味を見いだせないからです。よく

生徒が言う「テストに出ないもん」であります。

 

つらつらと当たり前の事を書いておりますが、現代の勉強する

ということは、ある学校への入学や資格取得の為に出題者の意図を

しっかり把握して対策することであります。これが本来の勉強か?

という疑問に陥るというのが題名の趣旨であります。

本当に好きな事に没頭出来ることはとても素晴らしく、

幸せだと思います。年齢は関係なく、テストも関係なく、

ただ興味本位で深められる勉強に出会えたらなと思う今日この頃ですね。