出雲の阿国(おくに)

 

 中学の社会の歴史の教科書に、「出雲の阿国(おくに)」

という記載があります。出雲にあった神社の巫女であった、

阿国は、踊りが上手で、現在の歌舞伎の原型となったという

説があるようです。阿国の踊りは、出雲での大盛況を受け、

京都では、舞台を構えるほどになっていたとか。いまでいう、

お贔屓(ひいき)さんもいたとか。その後、全国で公演を

するにいたり、安土桃山の時代に、10年で全国にその名を

とどろかせるに至ったようです。

 

 もちろん、当時の詳細な記録や映像はありませんから、

色々な歴史的な資料からの言い伝えで、事実認定は、定か

ではありません。しかし、当時の情報伝達力から考えれば、

10年間で全国に広まるとは、本当に凄いブームだったの

かも知れませんね。しかし、江戸時代の初期になると、

女性の芸能においては、多くの規制がかかります。その

規制は、現在の歌舞伎にもつながっておりますね。

 

 歴史と伝統の代名詞の様な歌舞伎でありますが、その

初めは例えば現代の地下アイドルや、坂道グループの

様なものだったのかも知れません。私は歌舞伎は、見たこと

がないのですが、歴史という重みは計り知れないもの

なのかも知れません。