高大接続より、小中接続(古田)

大学へ入学するのに、様々な受験方法がある昨今。

高校生の間に大学の講義を受け、そのレポートが入学試験とされるなど、

大学レベルの高度な教育が、高校在学中に受けられるというものです。

ただ、それは表向きのものであり、大学側の学生の早期取り込みに利用されているという私見です。

高校生からしても、単純な学力以外の部分を評価してもらえたり、

早い時期に進学先を決められたりと、大学側と高校生にとって、Win-Winなので、それはそれでいいのかもしれません。


さてそんな高大接続が活発化するシーズンですが、

文科省には、「小中接続」をぜひ考えてもらいたいとつくづく思います。

私が考える「小中接続」とは、

高大接続のように、高度な教育を早い段階ということではなく、

「小学校から中学校へ、英語教育をスムーズに接続してほしい」というものです。

中学校の前期中間テストが返却され始めていますが、

小学校から学校以外で英語を習ってきた生徒と、そうでない生徒では、

平均点が30点ほど差がついています。

言い換えれば、

「小学生のうちから英語を塾などで、学んでいない生徒は、中学校ではついていけない」と言っても過言ではありません。

小中という義務教育期間に、これだけの格差が生まれてしまう仕組みの是正を切に願います。

ただ、こんな地方のいち塾講師が声を上げても、何も変わるわけがありませんので、

小学生の保護者方、

学校以外の場所で、英語を習わせてあげてください。