風というストレス(川口)

最近読んだ本の中で面白かったものを紹介します。

あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方

佐藤舞(サトマイ)著

内容が気になる方は是非購入してみて下さい。

この方はYouTubeもやっています。

面白い切り口で「統計学」を駆使しながら話をされています。

今日はこの本の中の一部分を紹介させて頂きます。

1991年にアメリカで行われた実験で、温室という恵まれた環境で育った木は、

急速に成長するけれどすぐに枯れてしまうことが分かりました。

世話や栄養が足りなかったわけではなく、欠けていたのはストレスでした。

具体的には、風というストレスが、木をたくましく強く育ててくれることが分かったのです。

ストレスにより細胞が傷つくことがいけないのではなく、

それを自らで修復すること強くなっていきます。

「可愛い子には旅をさせよ」という言葉がありますが、長い目で見れば、

ストレスをゼロにして楽しいことだけやっていこう、という選択では、

人間もすぐ枯れて(老けて)しまうかもしれないのです。

辛いな、と感じることをすべて無くしてしまってはいけないようです。

僕は「少し無理をしよう」という言葉をよく使います。

無理のし過ぎは良くありません。

木においても、風が強すぎて折れてしまっては成長できませんね。

毎日、適度に少し無理しながら過ごすことで、

自分でも驚くような結果が得られると信じています。

僕は「少しの無理を継続すること」だけが、

成果を出す唯一の方法だと考えて生きています。

抜け道はないし、裏技も飛び級もありません。

受験まで残り日数が少なくなってきました。

今日も少し無理をして頑張って下さい。