記憶 容量 気持ち(大西)
アメリカ・シカゴ大学のある実験で
大学生20人に数学のテストを2回受けてもらい
1回目には「ベストを尽くすように」と指示し
2回目は「成績優秀者には賞金」「成績が悪ければ連帯責任」
などとプレッシャーをかけました
すると1回目に比べ2回目は成績が12%も下がってしまいました
これはプレッシャーが脳内メモである、ワーキングメモリの容量を食ってしまい
考える能力が低下したからだと考えられています
ワーキングメモリは短期記憶の一種で
記憶や情報を一時的に保持して組み合わせて答えを出していく機能のことです
ワーキングメモリには容量の限界があると考えられており
不安がその容量をある程度食ってしまうと
頭を使ってその場で創造的に答えを導かなければいかないようなテストでは
成績の低下が起こってしまうみたいです
上記が記憶と気持ちの関係となります
「成績優秀者には賞金」というのは
ある生徒にとってはモチベーションになるような気もします
半面プレッシャーになる生徒もいるわけですね
モチベーションになる生徒にとってもある意味ではプレッシャーともとれますね
勉強に取り掛かることはまた別として
プレッシャーが短期記憶、とりわけ創造的に考えることの障害となるというのは勉強になる実験でした
長期記憶のDWM法とはまた違う短期記憶のお話しでした
ちなみに、長期記憶では1つの教科を何時間もやるより
同じトータル時間でも数回に分けて行った方が効果が現れやすいみたいです
例えば、数学を1日で3時間やるよりも、3日間で1日1時間やった方が効果が出やすい
つまりは、複数教科を並行してやる方が効果的ということです
参考にしてみてください