有効数字ってどれに合わせるの問題(テル)
只今、中学生も高校生も定期テスト対策期間中です。
そこで、最近よく質問がある、高校生の物理・化学の「有効数字」について触れたいと思います。
結論から言うと「和差と積商では、答えの有効桁数の考え方が異なる」です。
例えば、「3.4+7.6」
この場合、どちらも小数第一位まで有効なので、計算した11.0の小数第一位「.0」まで信用できるため
問題が仮に上記の計算式のように有効数字2桁であっても答えには信用できる11.0という有効数字3桁
で書かなければいけないということになります。
「36.257ー6.9」は結果29.357となりますが、
36.257は小数第3位まで有効、6.9は小数第1位まで有効ということで、9より下は切り捨てられている
かもしれないし、もしくは四捨五入して繰り上がりがあったかもしれません。どちらにせよ信用できません。
よって、計算結果の小数第2位以下は信用できないため四捨五入して「29.4」が正解となります。
つまり「和差のみで計算した結果の有効桁数は計算で使った値の中で、一番下の桁の位が最も高い位にそろえる」
ということになります。
次は「積商」ですがこちらは高校生もよく理解している、「計算に使用した値の中で、最も有効桁数の小さい桁数にそろえる」
というルールに則って結果を四捨五入すればOK!
「9.8×2.16=21.168」ですが9.8の有効数字2桁にそろえて「21」が正解です。
「19.6÷2.4=8.166666・・・」ですが2.4の2桁そろえで「8.2」となりますね!
四則の混合となったときは「先に掛け算割り算で上記のルールで四捨五入した値を用いて、足し算引き算をして上記のルール
で四捨五入でそろえにいきましょう」
問題文に「有効数字何桁で答えよ」と指定がある場合は従ってください。
~まとめ~
①和差の場合、計算値の中で最小桁が一番高い位のものに合わせる
③問題文で指定の場合は従う
②積商の場合、計算値の中で最も小さな有効桁数に合わせる