小学生が授業?(鎌田)
ある日の小学6年生算数授業前の休み時間の一幕です。
今、学校で行っている『縮図』の単元について実寸を求める方法について
小学生たちが話していました。
そこで、Hくんが「よしっ!オレが授業するからまぁみんな座りな!」と言いました。
「おっ、おもしろそうなことが始まるぞ」と思い、ぼくはカメラ片手に生徒たちと席につきました。
Hくんが即興でみんなに授業を始めたわけですが、
ぼくはこれは最高の勉強の仕方の1つであると考えています。
なぜなら「人に教えられるということは、自分がしっかりと理解できていることの証拠」だからです。
人に教えるということは思っているほど簡単ではないと思います。
聞いて分かることと、だれかに教えることとの間には理解度においてかなり差があると思っています。
ある話を「分かった!」と言った生徒に「じゃあ自分の言葉で説明してみて」と言ってみると
しっかりと説明できる人ばかりではないと思います。
これはなかなか現実的に難しいのですが、生徒の理解度アップのためには、究極的には
生徒たちに授業をしてもらうことが一番良いのでは?という考えをずっと持っています。
なので、ぼくは授業中にある演習が速く済んだ子に、意図的に
「○○くんが困っているから教えてあげて!」と頼むことがあります。
その際、一番ためになっているのは誰かというと実は教えてもらっている○○くんではなくて、
教えている子なのだと思います。
勉強はインプットだけでは絶対に不十分です。
自分で実際に解くこと、つまりアウトプットまでを行うことで初めて自分のものになるのだと思います。
そして、アウトプットの最高形は『だれかに教えること』だと思います。
友達に聞かれもしていなくても、おせっかいでも良いので
「だれかに教える」ということをしてみてほしいと思います(´_ゝ`)
Hくん、どんどん友達に授業してあげてね♪