令和の米騒動は・・・

 

 古事記はや日本書紀は、日本最古の歴史書で

あります。そこに有名なる「天孫降臨」のお話

が載っております。お米(稲作)は、実は、そ

こに掲載されているのです。

ニニギノミコトが降臨する際に、アマテラスから

「三種の神器」と「三大神勅(しんちょく)」を

授かります。その三大神勅の一つが、

「斎庭(ゆにわ)の稲穂(いなほ)の神勅」

なのです。神勅とは今風でいえば、命令とか

おつげみたいな事で、そうしなさいという感じ

であります。

 

その内容が、簡単に言えば、

「稲穂を与えるから、これで民が飢えないように、

しっかりと統治しなさい」ということです。

ここで、「統治」なのですが、「御(しら)せ」

という言葉がまさに日本の特徴なのです。

統治はイメージとして、権力や武力で支配しな

さいという印象で、実際に中国やヨーロッパの

歴史ではその繰り返しです。しかし、日本は

違うのです。「御(しら)せ」は、支配ではなく、

自分自身(天皇)を磨き、その徳を以って、

民を導きなさいという意味なのです。根本的に

国の構造が異なります。その証拠に、三種の神器は、

鏡、剣、勾玉なのですが、その全ては、「磨く」

ものなのです。

本当かどうかは分かりませんが、伝説として、

今から約2500年前のその時から「稲作」は、

民を飢えさせないための根本なのです。

時は、変わり現在は、お米の消費量は減少の

一途でありますが、なぜ、日本人にとって、

「お米が大切とされてきたか」は、知って

おかなければならないことの気が致します。